第1話以来の短距離ウマ娘です。
今回育成するのはカレンチャン。とにかくカワイイことに定評のある、中等部の子です。
これまで10人のウマ娘を育成してきたことにより、私も短距離から長距離、さらにはダートまで一通り対応できるようになりました。だからこそ目立つのが、“短距離ウマ娘の層の薄さ”です。第1話のサクラバクシンオーは「B+」ですし、第2話のヒシアケボノはグランドライブシナリオで育成し直したものの「A+」に留まっています。もう少し強い短距離ウマ娘を育てたいところ。
そんな折にガチャですり抜けてきたのがこの子です。ちなみに一昨年のジューンブライドイベントで実装された、新衣装を身に付けています。
衣装こそ違えど、基本的な流れは相違ありません。今回もグランドマスターズシナリオで育成していきます。
ところでカレンチャンといえば、そのSNS運用力。全ウマ娘で随一のインフルエンサーとして、その名をウマスタグラム(ウマ娘世界のinstagram)、ウマッター(あちらのX)、ウマチューブ(言わずもがな)に轟かせています。写真、ポスト、動画と幅広い手法を駆使して発信を続ける姿にトレーナーも振り回されています。
かと思えば”トレーナーとは昔会ったことがある”という設定のため、こちらのことは「お兄ちゃん」と呼んできます。字面もすごいですが、音声がつくとその破壊力は倍増です。
しかもこの子、自分の魅力と最低限求められていることを完璧に理解したうえで立ち回ってくるのが恐ろしいです。個人的には生徒会長シンボリルドルフの跡継ぎに彼女を推したいくらい。観衆を集めたうえでトレーナーに甘えてくる胆力は最早怖くないですか。
さてデビュー戦。勝ちはしたものの、インフルエンサーとしての期待がかかる反面、レースへの期待は僅かといいます。
記者からの取材もこの視点。今はまだインフルエンサーとしての名声が強いので耐える時期。しかし、自分とは住む世界が違い過ぎて理解が追いつきません。「走るカレン」に注目を集めるべく、彼女からファン数の増加に徹することを打診されます。ジュニア級でファン数の増加が要求されるのは第2話のヒシアケボノと同様ですが、彼女の場合は仕込みとして“提案した”のでしたね。
競走バとしての名声こそ欲する彼女、クラシック級は中距離のトリプルティアラを目指します。しかし、自らの短距離適性も承知の上。そのため、フィリーズレビュー1400mの結果如何でシビアに判断する方向で。
肝心のフィリーズレビューですが、固有スキルも発動し、見事な勝利を収めてくれました。それでもなお、やはりティアラ路線は難しいという判断を彼女に伝えます。たとえどれだけ数値の上では勝っていても、距離適性が低いのであれば勝負の土俵にすら立たせてもらえないのがこのゲームなので……。
しかし彼女、ティアラよりも自分が輝けばいいとさらっと言ってのけています。すげぇ。
カワイイを追求するからこそ、SNSの更新は欠かしません。Tiktokに相当するウマトックはリテイクすること107回……。されど手は抜きません、短距離への注目を集めるために。
函館スプリントステークスを巡り、勝敗ではなく影響度をも含んだカワイイという評価軸について思い悩んだり、夏合宿で練習ベタに陥ったり色々ありましたが、短距離という界隈の盛り上がりまで意識しながら初のGI・スプリンターズステークスへ。
瞬き厳禁、電光石火の1200m。勝利するもカワイイの頂点への道はまだ遠い。
ちなみに、彼女以外にも、短距離を走れるウマ娘は皆SNSに精通しているという共通点がありました。来年のシニア級では彼女らと真っ向勝負に打って出ることに。
というわけで、バッタバッタと薙ぎ倒します。高松宮記念にサマースプリントシリーズ3連戦、勝ち星を並べまくります。
遂にはグランドマスターズで三女神様をも下し、全ウマ娘の頂点に……。
もちろんその道中でも、SNSを活用したり、お兄ちゃんに甘えたりすることも欠かしませんでした。カワイイどころかむしろ怖かったです。
気が付いたら21戦21勝のバケモノが完成していました……。ヤッバ……。
次回第12話は前後編の予定です。頑張って書くぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。