――新章、開幕――
「ウマ娘 プリティーダービー」というゲームにおいて、育成が済んだキャラクターは、因子を継承する親として保存したり、チャンピオンズミーティングといった対戦イベントに出走させたりするほかに、チーム競技場に参加するためのチームに編成することができます。
チームは短距離/マイル/中距離/長距離/ダートの5部門に3人ずつ登録でき、最大15人のチームで、チーム競技場に参加して全プレイヤーとランクを競っていくことになります。これがウマ娘のエンドコンテンツといったところでしょうか。
これまで私が育成してきたウマ娘8人は下の画像のように振り分けて登録してあります。しかしここで問題が1つ。
まだダートを担えるウマ娘を育成していないのです。
芝ではないが故、ダートを走れるウマ娘は限られます。☆1~2で入手できるウマ娘だとハルウララ、エルコンドルパサーがダートを走れることになっていますが、その2名を除くとあとは全員☆3のウマ娘しかいません。
目当ての☆3ウマ娘となると、ガチャでピックアップされているうちに引き当てるのが鉄則です。
ところで、ダートウマ娘だと私の目当てはワンダーアキュート一択でした。アプリリリース1.5周年のタイミングで発表されたウマ娘の1人ですが、おばあちゃんぽいおっとりとしたキャラ付けが僕のハートを射抜きました。
待ち望んだワンダーアキュート実装日、是が非でもという思いでガチャを回した私は、最初の10連で彼女を引き当てたのでした(運命!)。
最初の10連でワンダーアキュートを引けて本気のガッツポーズ pic.twitter.com/N7sck2WHwh
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2022年11月17日
キャラクターごとに用意されているキャラストーリー(上の画像。第1話、トレーナーと初めて出会った場面より)にせよ、ウマさんぽ(左下の画像。不定期開催、好感度とレアアイテムを獲得できる神イベント)にせよ、ホーム画面の一言(右下の画像)にせよ、とにかく可愛い。
それからさらに時が流れ、サービス開始2周年。「グランドライブ」に続く新しいシナリオ「グランドマスターズ」が実装されました。トレセン学園では新たに、VR空間内でウマ娘をトレーニングすることが可能になったのですが、そのトレーニングをサポートするAIが、過去のウマ娘のデータを学習するうちに自我を持ち、全てのウマ娘の始祖"三女神"を名乗り始めてしまったようです。
3年間、彼女らの支援も受けつつトレーニングを重ね、「URAファイナルズ」に代わるレースとして、最後に「グランドマスターズ」で三女神様に挑む、というシナリオです。
手始めにウオッカを育成してみたところ、何とか「マイル」部門のグランドマスターズに勝つことができました。評価点は、あのアグネスタキオンでも到達できなかった「Sランク」。
それから何人か育成して、現時点でマイルを含む4部門に関してそのトロフィーを獲得することができました。今回はその「ダート」部門にワンダーアキュートと挑んだ模様をお届けします。
芝と比べて脚光を浴びづらいダートウマ娘。(リリース1.5周年までウマ娘が追加されなかったように)そこはスマートファルコンの独壇場でした。
グランドライブシナリオでは最初に協力してくれるウマ娘として大活躍してくれた頼もしい子ですが、ダートの上を駆ける彼女のあだ名は「赤鬼」。
ダートウマ娘の頂点に君臨する絶対的な強者(アイドル)です。
かたやワンダーアキュートは、「おばあちゃん」のような親しみやすい雰囲気が魅力です。実家のボクシングジムに通う練習生や病院でリハビリに励むお年寄りを、レースのテレビ中継を通じて鼓舞することを考えています。
テレビに出るために必要なのは、知名度。そのために、まずはスマートファルコンに並ぶことを目指して育成を進めていきます。まずはウイニングライブ関係から。
カラオケでこぶしを入れて歌っているところとか、ダンスレッスンでトレーナーを誘ってくるところとか、可愛くないですか?
いよいよ迎えたメイクデビュー。控室にて――。
ね、可愛いでしょう?
この”闘魂肩たたき”、字面こそ”肩たたき”なので孫がおばあちゃんにするソレを思い浮かべるかもしれませんが、彼女の実家はボクシングジム。故に、トレーナーは彼女の肩をボカスカ殴るくらいの勢いで叩いています。ちょっと過激なのはご愛嬌。もちろんレースにはちゃんと勝ちました。
この眼差しの優しさよ……。
順調にトレーニングを積み、レースに勝ちファンを増やしてジュニア級の1年を終えます。新年にはナカヤマフェスタと一緒にババ抜きに興じました。
ババ(おばあちゃん)がババ(ジョーカー)を引いたので”そろった”、とのこと。お茶目。
さらに、トレーナーにはお年玉をくれようとするおばあちゃんぶりを発揮したかと思いきや、動物園を訪れた際にはカピバラを観て少女のようにはしゃいだこともありました。可愛い。
惚気ているばかりでもありません。2年目はクラシック級。芝のウマ娘と比べて出られるレースが限られる分、1戦1戦にかかるプレッシャーが大きくなるのはダートウマ娘の性でしょうか。芝っこたちが、やれクラシック路線だティアラ路線だと盛り上がる一方、ダートで設けられているレースは「ジャパンダートダービー」。
故に、しばらくはジャパンダートダービーを目指してトレーニングを積んでいくことになるのですが……。
後編に続く。