我が日常の裏・表

いろはす/芭蕉(Twitter:Irohasu1230)のTwitterに収まらない話

【プレイ日記】ウマ娘 第7話 メジロドーベル ~"理想"に昇華する挑戦~

 第6話から、しばらく経って11月。

 

 ミホノブルボンでクラシック三冠を達成した(第4話②)私は、今度はティアラ三冠の達成に燃えていました。エアグルーヴで果たせなかった偉業を、彼女の後輩として顔を知っていた、メジロドーベルに託すことに。

 

 

 かのエアグルーヴに憧れる後輩というだけあって、メジロドーベルもまた、デビュー前から後輩の視線を集めています。ただ彼女には、エアグルーヴとの決定的な違いが一つ。それは引っ込み思案であること。特に男性と関わるのは苦手なようで、トレーナーとの関係もかなりトゲが。彼女が3年間で男性不信をどう解消していくかも見どころの一つでした。(言わずもがな、プレイヤーである"いろは"トレーナーは男性として登録しています)

 

 デビュー戦にはエアグルーヴが応援に駆けつけてくれました。母性に満ちた表情に狂わされます。そういえばエアグルーヴのデビュー戦には、メジロドーベルが応援に行っていたのでしたっけ。(第6話①を参照のこと)

 

 

 レースには勝利。一緒に育ってきたメジロブライトと、その先の将来を約束します。まずは“全力を出せる自分になった”ことに自信を獲得しているのが良いですよね。

 

 1つ1つの独白が、等身大かつ具体的なのが彼女らしいところ。何でも少女漫画が好きで、自らも漫画を描いているからこその言い回しが目立ちます。

 

 1戦目・桜花賞エアグルーヴも応援に来てくれています。その柔和な表情は母のそれ。見事な勝ちっぷり。しかし大歓声に思わず気圧されてしまいます。過去のトラウマに結び付き、目からは思わず涙が。

 

ファンからするとレースで1着を獲った娘が嬉し泣きをしているようにしか見えません。より一層盛り上がるスタンド。もはや地獄では。よくここから持ち直して「彩Phantasia」を踊ったものです。

 

 2戦目・オークスに向けて調整を急ぎますが、桜花賞後の一件が彼女の中で振り切れていないのか、迷走が続きます。見かねたエアグルーヴが助言を与えてくれました。

 

 

 お陰様でオークスも見事勝利。エアグルーヴの仇。

 思わず表情がほころぶ彼女、スタンドに詰めかけたファンの脳を一網打尽に灼きつくします。

 

さらに苦手であるはずの男性トレーナーにも「信じていてね」とまで。1年半が経ち、彼女が精神的に成長してきたことの裏返しでしょう。

 

 閑話休題夏合宿

 

ぼく・ドーベル「そういう意味じゃなくて」

 

 最後、3冠がかかった秋華賞。トレーナーとしてはついつい緊張してしまいますが、当のドーベルは「緊張なんて、させてあげないよ」という余裕ぶり。精神的な成長が著しいですね。

 

 ……ところが固有スキルが上手く発動せず、3冠はクビ差で逃すことと相成りました。悔しい。

とはいえ当の本人は悔しさをものともしていません。トレーナーを杖として、新しい1歩を刻んでくれるようにもなりました。

 

 

 ここでなんと有馬記念への出走を打診されました。2冠ウマ娘ならやむなしでしょう。どうやらエアグルーヴにも同じ話が行っているそうです。……あれ、2人とも2500mなんて走れたっけ?

 

 やはり長距離は厳しかったようです。最下位でした。

 ステータス的には申し分なさそうでしたが、距離適性の壁に阻まれました。恐らく「負けイベント」として設定されているのでしょうが、正直納得がいきません。2人で頬を濡らす年の瀬となりました。

 

 3年目・シニア級。再起の狼煙は大阪杯に定めました。まずは初詣でゲン担ぎというところ。メジロ家総出の初詣にトレーナーも連れて行かれました。男性が苦手であると標榜していた妹が男を連れて実家に帰ってきた格好です。このシチュエーションを引き起こして新鮮もなにも"無い"わけないでしょうよ。

 

 因みにメジロマックイーン嬢はこの有様。インターネット上に流布した有名なこの画像、出どころはどうやらメジロドーベルの初詣イベントだったようです。

 

 “理想”に追いつくための戦い。今回は互いに得意なフィールドである”大阪杯”。

 

 今回は先輩を差しきりました。メジロドーベルエアグルーヴをセンターに据えた「Special Record!」です。いつかは憧れも君も超えていくよ、とはまさにこのこと。

 

 しかしここで彼女は気が付きました。今まで、常に誰かになろうとしていたということに。ティアラ路線を踏み出したのはメジロラモーヌエアグルーヴに憧れたから。メジロの歴史を紡ぐのはメジロマックイーンメジロブライトに触発されたから。

 

 トレーナーが自分を信じているとわかっているからこそ、トレーナーの発言すらも大声で制して、自分との闘いに身を投じます。

 

 さらに先輩には黄色いカーネーションを送ります。ウマ娘の間では挑戦状としての意味を持つようです。エアグルーヴもお母さんに渡していたようですね。

 

 

 決闘の舞台エリザベス女王杯メジロドーベルの完全勝利で幕を閉じました。デバフをちゃんとかけてウオッカの固有スキルの力を借りて差しきります。

 最後にファンに対してこの堂々たる立ち振る舞い。

 

 そこには先達の背を追うばかりのいたいけな少女ではなく、後輩に追われるべき大きな背の女傑の姿がありました。

 

 ところで、3年目に入ってから、メジロドーベルがトレーナーに向ける笑顔がより一層柔和になった気がします。エアグルーヴのもつ母性を獲得しつつあるかのよう。メジロドーベル自身もまた、理想を追ううちに、理想として追われる側に近づきつつあったことの裏返しでしょうか。

 

 2人で過ごす日常の一風景としてのクリスマス。トレーナーとして彼女に認められること以上のクリスマスプレゼントなんて無いのでは。元々男性不信だったことを考えると、3年間で本当に大きく成長しました。

 

 URAファイナルズも見事な勝ちっぷりでした。決勝に至っては7バ身差の圧勝です。

 ティアラ3冠こそ逃しましたが、最終的な戦績が申し分なくAランクにも届きました。ところでこのゲーム、ウマ娘を育成して終わりというわけでもないようです。

 育成したウマ娘でチームを組んで日夜ランキングを競ったり(チーム競技場)、定期的に全国津々浦々のトレーナー同士で対戦するイベント(チャンピオンズミーティング)も開催されるわけで。

 全国のトレーナーが手塩にかけて育てたウマ娘たちと勝負するわけで、それはそれは険しい戦いになるのですが、このメジロドーベル、初勝利を私にもたらしてくれました。下級リーグの予選ラウンドにおける、ささやかな1勝。

 されど1勝。メモリアルな成果を手繰り寄せてくれたのでした。