シンバルとギターの残響が木霊するステージの上で、シノダがネックを水平にしてギターを”構える”。「次の曲は……?」とその場にいる誰もが固唾を飲んでステージを見つめる、あの”瞬間”。
沈黙を突き破って耳朶を打つのはどのリフかーーーーー。
10年を祝うメモリアルライブは、その”瞬間”に満ちていました。
Summer Flight Tourのファイナルで告知された、ヒトリエとしての初アルバム「ルームシック・ガールズエスケープ」の発売10周年を祝うメモリアルライブ。いまは亡きwowakaが遺した伝説のアルバムに関するライブとあって、チケットは全国各地のファンが奪い合い、瞬く間に瞬殺されました。
運よくチケットを引き当てた私は、かねてからTwitterで交流のあった方、その場で仲良くなった方と共に、このメモリアルライブに参戦したのでした。
開演は19時。SEはまた新しくなっていました。跳ね回るピアノの旋律がwowakaという概念を彷彿とさせるかのようでした。
しばらくして3人がステージ上に姿を見せて、SEをぶち切って、あの”瞬間”の1回目。
爆発するようなリフが沈黙を破壊しました。初手「SisterJudy」という至福。照明も演奏もけたたましいもので、生で聴くと圧倒されるばかりでした。さらにそのまま「モンタージュガール」に流れ込む。まさにMVの中の一人になったような感覚。轟音の洪水の中で手拍子に喰らい付き、無我夢中になって拳を上げていました。理性や思考を飛び越えて、人間の奥底にある何かで呼応したかのよう。
”必殺コンボ”を終えてシノダなりの簡素な挨拶を経て、今度はサイレンのようなイントロが鳴り響く。ワイバンにて3年ぶりにセットリストに復活した、ヒトリエ中期の名曲「シャッタードール」です。サビで会場の真っ白な照明が激しく明滅し、視界がパラパラ漫画のようにスローに切り替わる。カメラをモチーフにした曲ならではの演出です。
2019年の追悼会やHITORI-ESCAPE TOURでも演奏されていたので3人体制のものを聴くのは3年ぶり。Cメロ「凡庸な有刺鉄線~何いきがってるんだろう」にかけての威嚇するようなベースのアレンジが強烈に耳に残っています。指弾きなのにスラップみたいな音が鳴っている不思議。
名刺代わりの3曲を終えてMCの時間がとられました。
「10年後のルームシック・ガールズエスケープへようこそ。
10年前から追ってるよって人? 10年前は追ってた人?」
というシノダの問いかけに、渋谷クラブクアトロのフロアの外周からちらほらと手が上がる。そこにいるファンの顔ぶれがみな壮年な辺り、若人に真ん中を譲って頂けたのかとすら思いました。
シノダの、
「新旧、マジかっていう曲もありますんで皆さんついてきてください」
という言葉と共に、今度はステージが真っ青に染まり、「アレとコレと、女の子」へ。さらに、水色とピンクの照明がポップな雰囲気を加えてくれる「風、花」、オレンジ色の照明が眩しい「日常と地球の額縁」と続きました。
「日常と地球の額縁」イントロ前のドラムソロが普段より長尺で、時折シノダがカッティングで合いの手を入れていました。怒涛の演奏に会場の熱量は月並みな表現ながらも最高潮。次の曲へ次の曲へと"ゆーまお"も掛かる空気感に、思わずシノダが「待った」と制止して水を飲む始末。
給水の後、今度は「るらるら」。この曲と言えば、「み、と、め」で静止した際に、ファンも右手を上げ続ける文化があることをHITORI-ESCAPE TOUR 2022で目の当たりにしていました。
あの時の失敗を思い出して、あの場で右腕を上げ続けんと体力を温存したかったのですが、普通に失敗しました。今日明らかにHPの減りが速い……。アウトロでは2列前にいた女性がMVのダンスを完コピしていらっしゃいました。すげぇ。のちに演奏された「ゲノゲノゲ」のダンスもお見事。
あと半年前の大阪と比べて、アウトロが加速していたのには思わず笑ってしまいました。原曲も十分速いのに、加速できるんだ……。
何となく折り返しの雰囲気のMC。雰囲気と内容からして次の曲は「カラノワレモノ」だろうと察せられましたが、まだ演奏されたのは7曲。折り返すにはまだ早い。
シノダの発言を抜粋すると概ねこんな感じでした。
「『ルームシック・ガールズエスケープ』ができる前に、2曲既にありました。そのうちの1つが、さっき演った「るらるら」で」
「もう1つの曲は、初めて聴いた時雷に打たれたかのような衝撃を受けました」
「10年間、この曲に吹き飛ばされるようにして進んできました。
この曲で、今からあなたたちを吹き飛ばします」
青く染まる照明。満を持して「カラノワレモノ」。クラブクアトロを埋める全員が全力で跳ぶ。
wowakaはベースを通奏低音というよりは曲のスイッチとして利用していた、とは「4」のインタビューにおけるイガラシの発言。
ヒトリエ ベストアルバム「4」メンバーインタビュー+著名人選曲プレイリスト企画|3人で進み出した今振り返る、wowakaが遺した音楽の魅力 (2/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
その通り、ヒトリエのベースはイントロで暴れてもAメロは何もしないことが多々あります。「カラノワレモノ」もその1つ。だからこそ、あの時のイガラシが熱唱していたのが目に焼き付いています。マイクとは全然遠いところだったのでその歌声は聴こえませんでしたが、だからこそファンの心にくるものがありました。そりゃ歌えるよな。10年演奏しているんだもの。
跳んで大汗をかいてびちゃこき、ソーシャルディスタンスを保ったもみくちゃになりながら、私は「このままSLEEPWALKが演奏されたら、いよいよ体力が持たん……!」と考えていました。
生憎、シノダがギターを置いて「SLEEPWALK」に続きました。
4人のヒトリエとして最初に書かれた曲、wowakaが1人で創り上げた最後の曲、の流れで3人のヒトリエとして最初に書かれた曲が演奏されました。演奏前にシノダがこの一言
「10年という月日は長かったが、ここにいるお前たちを吹き飛ばすには3分29秒あれば十分だ」
明滅する証明と爆音、複雑な演奏がステージの上で表現する世界観は、いつ聴いても印象の洪水です。
続いてシノダの現時点での最高傑作「ゲノゲノゲ」。中盤のソロ回しで、イガラシやゆーまおがソロを披露する度にシノダが横で「ハッ」「ホワチョー」といった掛け声を上げていました。ソロの瞬間にその人にスポットライトが当たるのがライブならでは。
神曲の新旧乱れ打ちを経て、”瞬間”の2回目。シノダが「おーおーお、おーおーおー」と声を張り上げるので察しがつきました。
「100年後の未来に、wowakaより愛を込めて。『アンノウン・マザーグース』」
さらに"瞬間"3回目。刹那会場を染め上げた真っ赤な照明と、耳朶を打った素っ頓狂なギターリフ。4人の頃の配信で、シノダが1番難しい曲としてこの曲を挙げていたのを思い出しました。アウトロにかけてのてんてこ舞いっぷりは原点にして頂点。本ライブにて3人体制版が初披露された「サブリミナル・ワンステップ」です。
ギターが忙しない曲ほど3人で演奏されづらい、とこの4年間囁かれてきました。だからこそこの曲の復活はかなり絶望視されていましたが、遂に叶うとは。
アウトロの音が止まるや、ステージの後方から眩い光が差してきました。強烈な逆光により、メンバー3人が影でしか見えなくなったところで、「泡色の街」へ。サビの最後「忘れてしまえ」で声を張り上げるのがどこまでもシノダ。アウトロは完全にアレンジが効いていました。
さて、これで「ルームシック・ガールズエスケープ」の全曲が演奏されたことになります。ここまでで14曲。ライブが終わるにはまだ少し物足りない感じ。
ここでMCが挟まりました。抜粋。
「俺、10年間何かが続いたことって無くて。
メジャーに出て、いろんな奴らがいて、こんな奴らと戦っていかなくてはならないのかと思っていたら、まぁいなくなるいなくなる……」
「この前の渋谷のイベントも若いのがいろいろ出てきてるわで。21とか22とかの。
こいつらもどうなっていくんだろうな、と。」
「wowakaというのはやばい人で、彼の作る曲は今後100年聴かれ続けていくことと思います」
再びフロアを染めた青い照明。ここから先は何が演奏されるか全くの未知。興奮と緊張で心臓がどうにかなりそうだったのを覚えています。
先陣を切ったのはone-me tour仕様の「プリズムキューブ」でした。右斜め前にいた人が、ギターのリフが鳴った瞬間にその場で目頭を押さえていました。思わず僕ももらい泣きしそうになります。
「どうしてなんだろう」で再びwowaka以上のシャウトを魅せてくれたのが感動しました。名残惜しい残響から、例の"瞬間"4回目。最早何が来るかまったく想像がつきません。シノダが一言
「『アンハッピーリフレイン』!!!!!!」
次は僕が目頭を押さえる番でした。それどころかその場で崩れ落ちるところでした。私はこの曲を生で聴くために生きてきたのですから。
地元広島にLovelessツアーが来たのはセンター試験の一週間前。行かなかったから今の大学院生活がありますが、それを逃すとついぞ生では聴けなかった曲でした。
広島に来たのがセンター1週間前で、それからタイミングが合わなかったりで結局行けなかったのは今のところ人生で一番後悔してる。本人歌唱の「アンハッピーリフレイン」が聴けた最期の機会を逃したわけなので
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2021年8月1日
あああ前期試験放り投げてLovelessツアー広島公演行けば良かった。生でカラノワレモノもアンハッピーリフレインも聴けたのに.......
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2019年4月8日
2019年4月8日。wowakaの夭逝が報じられたその日の午後0時のツイートです。2コマの講義を終えて事情を知り、取り乱した私がやっとの思いで絞り出したツイートです。真っ先に悔やんだ曲が「アンハッピーリフレイン」だったのでした。
それから追悼会が開かれ、IKIツアーとLovelessツアーのファイナル公演の円盤化が発表された時のツイートがこちら。
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアンハッピーリフレイン念願の映像化決定!!!!!!!!買うしかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2019年9月2日
Lovelessツアーの映像化に伴い、ヒトリエ公式からライブ映像がいくつか投稿されました。「アンハッピーリフレイン」もその一つです。
おいアンハッピーリフレインのライブ映像が公開されてんじゃん......。さっき観たんだけど、ヒトリエを追い始めて最大の念願が叶ったわ神様本当にありがとう
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2019年10月24日
私がヒトリエにハマり、挙句ベースを始めるキッカケになったこの曲のライブ映像を、タダでいくらでも視聴できることが叶ったのです。実はこの日、私は現在の交際相手に「付き合ってくれませんか」と告白していました。告白が成就した安堵で昼寝をし、その寝起きでこのライブ映像公開の報を知ったのでした。運命的な偶然ですよね。
「10年後のルームシック・ガールズエスケープ」開催が報じられた時のツイートもこちらでした。
「10年後のルームシック・ガールズエスケープ」というタイトルのライブなら十中八九”サブリミナル・ワンステップ”、”アンハッピーリフレイン”(、あわよくば”リバシブルドール”)辺りがセットリストに入ってくると思うんですが、でもそれらって3人でできるんだろうか……。何人だろうが切に聴きたい
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2022年9月22日
私が並々ならぬ期待と執着を寄せていたこの曲が、目の前で演奏されている。衝撃と感動で前を向くこともままなりませんでした。やっとの思いで前を向くと、4人の頃の映像と同じ緑色の照明。音の数は少ないはずなのに、ボーカルも違うのに、それでも不思議と映像と全く同じに聴こえました。
激動の学生生活の渦中ではあるが、5年越しのアンハッピーリフレインにありつけて感動に聴きながら危うく倒れるところだった。
— いろはす/芭蕉 (@Irohasu1230) 2022年12月2日
※wowakaなら実際に冷笑っぽく歌っていた「そこでアンタが笑ってたんだ」や、高らかに宣言していた「満身創痍、ゲームオーバー」辺りの歌い方はシノダらしく変わっていました。これもまた良かったです。
おとなのガールが画面の向こうに落ちて行ったところで、最後に、
「ヒトリエより愛を込めて」
という挨拶を添えて「ステレオジュブナイル」が演奏されました。本編を通して往年のファンに向けた超レア曲が数多く演奏されてきましたが、ここにいた人たちはみな、wowakaが欠けても3人の最新曲を陰ながら暖かく追いかけて来たことが窺えました。喜怒哀楽も感動も衝撃も、この曲が全部流し去ってくれるかのよう。涙も流しきってスッキリさっぱりしました。
アンコール。今回は3人の登場が早かった気がします。インスタ配信くらいのユルい空気感で長めに駄弁ってくれました。まずはライブの成功をねぎらうところから。
「ようやったわ、『サブリミナル・ワンステップ』。マシュマロとかよく来るんですよ。『サブリミナル・ワンステップ』演奏してくださいって。『コヨーテエンゴースト』もだけど、聴いてみ!」
ゆーまおも同意して「聴いてみ!」がハモる。まぁギターの密度があれですし……。実際、カッティングの複雑さを鑑みると3人での演奏が絶望的な曲として真っ先に思い浮かぶのはその2曲でした。人によっては「ゴーストロール」「ワンミーツハー」かも。ステージではシノダとゆーまおの2人の会話が続きました。
「とりあえずリフは自分で弾くとして、歌うところはwowakaの方を弾こうとするんだけど、今度は歌がむずい」
「wowakaもむずいむずい言ってたし」
「自分で作ることと演奏することは別だった。あの人やべぇよ」
と、wowakaという人間のヤバさで盛り上がり、特にBPMに関してシノダから
「あと、wowakaの曲速ぇ。俺らの曲遅ぇ」
ゆーまおもこの返答。
「今回ふぅ~ってできる曲マジで無かったよね」
「俺さすがにゆーまおにちょっと待ってってやったもん」
これにはイガラシも「我々が甘えているのかもしれない」と一言。3人とも今日は久々にフィジカルで戦っていたそうです。
さらにチケットの倍率が跳んでも無かったことに関しても言及されたのですが……
「そういえばチケットが完売し」<ドーン!!!!!!>
突然の爆音にフロアもヒトリエの3人も一様に首をすくめます。アンコールで演奏予定らしい「curved edge」のイントロのドロップ部分でした。みんなでヘドバンするところです。
「カラノワレモノ」のピアノも然り、3人で全ての音を出し切るのは当然無理で、曲によっては打ち込みのトラックが生演奏と同期して流れています。これらの同期はドラムセットそばに置かれたMacBookで管理されているので、シノダがすかさず
「誰のせい?」
と、ゆーまおを向く。しかし、ゆーまおは
「我々のMCが、長いということです」
「俺のせいかよ」
根負けしたシノダ。これにはフロアから笑いが湧きます。
それから告知が2つなされました。まず、3月に対バンがあるという。シノダ曰く「相手はTwitterを見て」とのこと。(お相手は同時刻に渋谷の別の会場でライブをしていたキタニタツヤであると判明)
そして、周年ライブ「HITORI-ESCAPE 2023 -SHIMOKITA 9-」の開催と、「10年後のルームシック・ガールズエスケープ」のツアー化が発表されました。
業務連絡のように告知を済ませ、下手の方を振り返ってシノダが「他ありませんか?」とイガラシに話を振る。「あ」と手を挙げるイガラシ。「イガラシさん」とシノダが彼に発言を促す。イガラシがぽつぽつと明言を残していきました。
「シノダがギタリストになるライブをやりたい」
フロアからは拍手が巻き起こりました。それから、
「あのドーンの音をサンプルにしよう。我々告知下手だし」
その場でボタンを押してドーンをいつでも鳴らせるようにしようという提案が。確かにヒトリエは告知や広報に関してはどこまでも不器用な印象が拭えませんし……。職人肌すぎてスキルツリーを広報に伸ばしていない4人のバンドですから仕方ありませんね。
それから10年前の話にもう少し花が咲きました。久々に演奏する曲が多いということでイガラシは10年前の映像を観直して、当時のコピーを試みたそうな。それに対してシノダが「お前ら意外と覚えてないの」と嗜めたかと思いきや、「サブリミナル・ワンステップ」制作時にシノダのギターの弦が2本になった話が開陳されました。
rec初日終了 極悪。
— shinoda ヒトリエ (@sho_do_teki) 2012年12月2日
ヒトリエrec2日目。ゲロを吐くほど難しい曲があり、心の中で10回ゲロを吐いた挙げ句、自分のパートを明日に回した。ゲロまみれのハートで次の曲へ。
— shinoda ヒトリエ (@sho_do_teki) 2012年12月3日
ギター録り、超難航の末終了。体調が悪くなりました。
— shinoda ヒトリエ (@sho_do_teki) 2012年12月4日
ヒトリエとして、初めてちゃんとスタジオを抑えての制作作業。特にシノダのテンションが高かったというのですが、「サブリミナル・ワンステップ」のギターの録音がどこまでも難航したのだそう。どうしても余計な音が鳴ってしまう、ということでwowakaが弾かない弦を抑えて対処を試みた一幕もあったそうです。あまりに時間がかかるのでリズム隊の2人も途中外に出たらしく、帰ってきたら”シノダのギターの弦が2本になっていた”という。
あと、当時はまだシノダは上京してすらおらず、月の半分をwowakaの家に転がり込んで過ごしていたことが話されました。制作に苦しむwowakaを尻目に、フラッと外出したり、靴下をwowaka宅の洗濯機に放り込んだりしていたとか。
一通り喋り尽くして、シノダがゆーまおと顔を見合わせて「やろう!」と。夢のようなひと時も終わりが近づいてきました。アンコール1曲目は先程爆音がとどろいた「curved edge」。最後のドロップの後、"瞬間"5回目。「センスレス・ワンダー」よりも遅いBPMで混沌としたイントロが耳に届きました。洗練されたピアノの旋律ではなく、混沌としたギターの和音が洪水のような衝動を醸す、「4」仕様の「ローリンガール」。サビに突入する瞬間の、会場全体で右手が上がる速度が今日一番速かったです。伊達に演奏され続けてないな、と慄くばかりでした。
生「アンハッピーリフレイン」も聴けて、本当に夢のようなライブでした。気が付くと夜も9時。お腹も空いていました。ライブの〆に食べたいものは予め決めていたので、その目的地に足を運びます。
生前、wowakaさんがグルメトーキョーで扱っていた「蒙古タンメン中本 渋谷店」に行ってきました。(これもwowakaさんが亡くなって強制終了してしまいましたね。毎月楽しみにしていたので残念です……)
カップラーメンになっている通常の「蒙古タンメン」は辛さレベル5とのこと。普段これにはラー油や花椒をどか盛りして食しているものの、wowakaさんが嗜んでいた辛さレベル9の「北極」に挑戦する度胸はありませんでした。注文したのは「五目蒙古タンメン」。辛さレベルは6。
辛さもちょうど良く、美味しく頂けました。ついついスープを飲んでしまいます。が、ニンニクがきつく、翌朝ホテルのトイレで地獄を見ました。難しい……。